ペアガラスと内窓の効果を比較?単板ガラスとの違いを解説
内窓のガラスを選ぶとき、「ペアガラスにすると何が変わるのか」「単板ガラスとの違いはどれくらいあるのか」を知りたい方は多いはずです。見積書に並ぶガラスの名称だけでは、違いがイメージしづらいという声もよく伺います。
この記事では、ペアガラス(複層ガラス)と単板ガラスの違いを、断熱・結露・防音という3つの観点から整理し、選び方の考え方をご紹介します。
具体的な効果の大きさは住宅の条件によって異なりますが、構造の違いを理解しておくことで、製品選びの判断材料になります。
作成者 中川 恭一(株式会社住まうを想う 代表取締役社長) プロフィール
作成日 2026年9月17日 最終更新日 2026年9月17日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約10分
ペアガラスと単板ガラス、構造はどう違いますか?
単板ガラスは1枚のガラスでできているのに対し、ペアガラス(複層ガラス)は2枚のガラスのあいだに空気層(または特殊なガス)を挟んだ構造をしています。この空気層が、熱の伝わり方を左右する重要な部分です。名称は似ていても、構造そのものが大きく異なります。
空気は熱を伝えにくい性質を持っているため、2枚のガラスのあいだに空気の層をつくることで、外の温度が室内に伝わる量を抑えることができます。これがペアガラスの断熱性能の基本的な仕組みです。
製品によっては、空気の代わりにアルゴンガスなどを封入し、さらに断熱性能を高めたものもあります。見た目はほとんど同じでも、中身の仕様によって性能に差が出る部分であり、見積書の型番だけでは分かりにくい点です。
断熱・結露・防音、それぞれの効果はどう変わりますか?
ペアガラスは、断熱・結露対策・防音のいずれにおいても、単板ガラスより効果が期待できるとされています。ただし、効果の出方は観点によって異なり、住宅の間取りや窓の向きによっても体感の差が生まれます。
| 観点 | 単板ガラス | ペアガラス(複層ガラス) |
|---|---|---|
| 断熱 | 熱を伝えやすい | 空気層が熱の伝わりを抑える |
| 結露対策 | 室内側の面が冷えやすい | 室内側の面が冷えにくい |
| 防音 | 音を通しやすい | 空気層が音の伝わりを抑える |
出典:一般的なガラス構造による性能特性の整理(2026年9月時点)。効果の感じ方は住宅の条件によって異なります。
特に結露対策については、「ガラス面の温度が下がりにくくなる」という構造的な理由から、多くの方が変化を実感しやすい部分とされています。ただし、室内の湿度が非常に高い場合は、ペアガラスでも結露が出ることがあります。
Low-Eガラスとの違い
ペアガラスの中でも、ガラス表面に特殊な金属膜をコーティングしたものをLow-Eガラスと呼びます。一般的な複層ガラスよりもさらに断熱性能を高めた製品で、冬は室内の暖かさを逃がしにくく、夏は外の熱を通しにくいという特徴があるとされています。
Low-Eガラスは、コーティングの位置によって「断熱重視」「遮熱重視」といったタイプに分かれることもあります。どちらが適しているかは、寒さ対策を重視するか、暑さ対策を重視するかによって変わります。
内窓にペアガラスを選ぶ意味は何ですか?
内窓自体にペアガラスを採用することで、既存の窓が単板ガラスのままでも、室内側の断熱性能を大きく引き上げることができます。内窓とペアガラスを組み合わせることで、既存の窓とあわせて2重・3重の空気層ができる場合もあります。
既存の窓とあわせた効果
内窓を設置すると、既存の窓とのあいだにも空気の層ができます。この既存窓との空気層に加えて、内窓自体がペアガラスであれば、さらに空気層が増えることになります。理論上は、単板ガラスの内窓よりも断熱性能を高めやすい構成といえます。
ただし、既存の窓の状態(枠の歪みなど)によっては、期待どおりの効果が得られないこともあります。ガラスのグレードだけでなく、窓全体の状態を含めて確認することが大切です。気になる点があれば、現地で丁寧に確認します。
選ぶときの手順は、どう考えればよいですか?
悩みの内容を整理し、窓の状態を確認し、予算とのバランスでガラスを選ぶという手順で進めると、納得感のある選び方ができます。
「とにかく最高グレードを選べば安心」というわけではなく、悩みの大きさに見合ったグレードを選ぶことが、費用対効果の面でも合理的です。
当社の進め方
住まうを想うでは、現地確認の際に窓の状態と悩みの内容をお伺いし、適したガラスのグレードをご提案しています。営業なし・代表直接対応という3つのお約束のもと、必要以上に高いグレードを勧めることはありません。
「一番良いものを」と迷われる場合も、費用と効果のバランスを含めて正直にお伝えします。ご予算に応じた提案も可能です。営業担当と施工担当が別れておらず、代表が一貫して対応するため、同じ担当者に安心して相談を続けていただけます。
出典:当社USP「3つのお約束」(/usp/no-sales/・/usp/direct/・/usp/small-start/・2026年9月確認)。
防音効果はどんな場面で実感しやすいですか?
ペアガラスの防音効果は、空気層が音の振動を伝わりにくくすることによって生まれます。特に、車の走行音や人の話し声のような中高音域の音に対しては、単板ガラスよりも効果を実感しやすいとされています。
一方で、工事現場の重機音や踏切の音のような低音域の音は、ガラスだけでなくサッシ全体の構造も関係するため、ペアガラスだけで完全に解決するとは限りません。内窓を設置することで、既存窓とのあいだにも空気層ができるため、単板ガラスの内窓よりも防音効果を高めやすい組み合わせになります。
道路沿いの住宅や、線路の近くにお住まいの方からは、「夜間の音が気にならなくなった」というお声を伺うこともあります。ただし、感じ方には個人差があるため、まずは体感していただくことをおすすめしています。
お手入れのしやすさは変わりますか?
ガラスの表面はペアガラスでも単板ガラスでも、基本的なお手入れ方法に大きな違いはありません。柔らかい布での拭き掃除で問題ありません。特別な洗剤も不要です。
ただし、ガラスとサッシのあいだのパッキン部分は、経年で劣化することがあります。定期的に状態を確認し、気になる場合はご相談ください。内窓は既存窓の内側に設置するため、外側の窓のお手入れ頻度が大きく変わることはありません。
費用差はどのくらいありますか?
単板ガラスからペアガラス、Low-Eガラスへとグレードが上がるほど、製品費用も上がる傾向にあります。具体的な金額は製品や窓のサイズによって異なるため、現地確認のうえでお見積りする形になります。
費用だけで判断せず、悩みの大きさに見合ったグレードを選ぶことが、結果的に満足度の高い選択につながります。予算に制約がある場合は、一番気になる窓だけ高いグレードにする、という選び方も可能です。
補助金の対象になる製品もあるため、グレードによっては費用負担を抑えられる可能性もあります。制度の要件は年度ごとに変わるため、検討時に最新情報とあわせてご案内します。
費用は主に、次のような要素の組み合わせで決まります。
01窓のサイズ(大きいほど製品費用が上がる傾向)
02ガラスのグレード(単板・一般複層・Low-E複層)
03設置する窓の枚数(1ヶ所からでも対応可能)
04既存の窓枠の状態(追加の調整が必要な場合がある)
石川県・富山県でガラスを選ぶ際のポイントは?
冬に温度差が生まれやすい石川県・富山県では、結露対策としてのペアガラスの効果を実感しやすい環境といえます。積雪の多い時期は特に、窓まわりの温度差が大きくなりやすい傾向にあります。
白山市を拠点に活動する当社では、地域の気候をふまえたうえで、ガラスのグレード選びについてもご相談いただけます。
日本海側特有の湿った空気が入りやすい時期は、室内外の温度差と湿度が重なることで結露が起きやすくなります。石川県・富山県での施工では、このような地域特有の気候条件もふまえたうえで、ガラスのグレードをご提案するようにしています。
積雪期の窓まわりで注意したいこと
積雪の多い時期は、窓の外側に雪が積もることで、室内から見て窓がより冷たく感じられることがあります。ペアガラスの内窓を設置しておくことで、こうした時期の冷え込みを和らげやすくなります。
また、除雪作業の際に窓の近くで作業することも多いため、内窓があることで窓ガラスへの衝撃を和らげる効果も期待できます。地域の暮らし方に合わせたご提案を心がけています。
他の断熱リフォームと同時に検討したほうがよいですか?
内窓のガラス選びは、床や壁の断熱、他の部屋の窓リフォームとあわせて検討すると、家全体としての効果を実感しやすくなります。特に、家の中で温度差が生まれやすい間取りをお持ちの場合は、優先順位を整理してから進めることをおすすめしています。
たとえば、リビングの窓を先にペアガラスの内窓にし、次の機会に寝室や子ども部屋の窓を検討する、といった段階的な進め方も可能です。窓1ヶ所からでも対応できるため、予算に応じて優先順位をつけながら進められます。
「まるごと断熱」を検討されている場合は、複数の窓のガラス選びをまとめてご提案することもできます。一部屋だけを先に試したい方、家全体の断熱を一度に整えたい方、どちらのご希望にも対応しています。
一部屋断熱のページやまるごと断熱のページでは、ガラス選びも含めた工事内容の全体像をご案内しています。
自分に合うガラスのグレードを確認するには?
以下のチェックで、ご自身の悩みに合ったガラスのグレードの目安を確認できます。判断材料としてご活用ください。
ガラス選びチェック(5項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 標準的なグレードでも十分対応できる可能性があります。まずはご相談ください。 |
| 2〜3個 | ペアガラスの検討をおすすめします。悩みに合わせた製品をご提案します。 |
| 4〜5個 | より高いグレードのガラスが向いている可能性があります。現地確認で具体的にご案内します。 |
ペアガラスと内窓の効果について、よくいただくご質問は?
ガラスの効果に関して、ご相談時によくいただく質問をまとめました。一般的な性能特性にもとづく内容で、住宅の条件によって変わる部分は明記しています。
ペアガラスと複層ガラスは同じものですか?
はい。ペアガラスは複層ガラスの通称として使われることが多く、2枚のガラスのあいだに空気層(または特殊なガス)を挟んだ構造を指します。
ペアガラスにすれば結露は完全になくなりますか?
完全にはなくなりません。結露が発生しやすい条件を和らげる効果は期待できますが、室内の湿度が高い場合などは、結露が出ることがあります。
単板ガラスからペアガラスへの変更は、内窓でもできますか?
はい。内窓自体にペアガラスを採用することで、既存の窓は単板ガラスのままでも、室内側の断熱性能を高めることができます。
ペアガラスは重くなりませんか?
単板ガラス1枚に比べると重量は増えますが、製品ごとに開閉のしやすさが考慮されて設計されています。現地で製品ごとの特徴をご案内します。
見積りでガラスのグレードを選ぶとき、何を基準にすればよいですか?
悩みの内容(結露・寒さ・防音のどれを重視するか)と予算のバランスで選びます。ご相談の際に、具体的な組み合わせをご提案します。
ペアガラスの製品にも種類がありますか?
はい。一般複層ガラス、Low-E複層ガラスなど、性能の異なる製品があります。製品ごとの違いは見積りの際にご説明します。
見た目で単板ガラスかペアガラスか見分けられますか?
ガラスの厚みやサッシの框の幅で、ある程度の見分けがつくことがあります。正確に確認したい場合は、写真を送っていただければお伝えします。
遮熱タイプと断熱タイプ、どちらを選べばいいですか?
夏の暑さ対策を重視するなら遮熱タイプ、冬の寒さ対策を重視するなら断熱タイプが選ばれる傾向にあります。両方バランスよく対応したい場合もご相談ください。
ガラスの種類による違いは、実際に体感するまでイメージしづらい部分です。疑問があれば、遠慮なくご相談ください。カタログの専門用語だけでは判断しづらい場合も、現地で実物を見ながらご説明することができます。
まずは何を確認すればよいですか?
今のガラスが単板か複層か、そして特に気になる悩みを教えてください。現地確認のうえ、悩みに合ったガラスのグレードをご提案します。見積書に並ぶ専門用語やカタログの表記だけでは判断しづらい場合も、実際の窓を確認しながら分かりやすくご説明します。
窓断熱リフォームのページで、工事の内容を確認する
窓断熱リフォームで対応できる内容と進め方をご案内しています。まずは内容を確認したい方はこちらから。
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