内窓は賃貸でも設置できる?確認したい3つの重要ポイント
「賃貸だから内窓は無理」と諦めている方は少なくありません。たしかに持ち家と同じようには進められない部分がありますが、条件を確認すれば、賃貸でも設置できる場合があります。
インターネットで探すと、両面テープで貼り付ける簡易的なDIY商品が多く見つかりますが、それとは別に、専門業者に依頼して本格的な内窓を設置するという選択肢もあります。この記事では、賃貸で内窓を検討する際に確認しておきたいポイントを整理します。所有者への伝え方や管理規約の確認点、原状回復の考え方もあわせてご紹介します。
作成者 中川 恭一(株式会社住まうを想う 代表取締役社長) プロフィール
作成日 2026年9月12日 最終更新日 2026年9月12日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約10分
賃貸住宅でも、内窓は設置できますか?
所有者や管理会社の承諾が得られれば、設置できる場合があります。内窓は既存の窓枠を壊さずに内側へ新しい窓を追加する工事のため、持ち家向けの工事とはいえ、賃貸であっても検討の余地はあります。
ただし、承諾なしに工事を進めることはできません。まずは所有者や管理会社に、どのような工事を検討しているかを伝えて確認することが最初のステップです。
「賃貸だから最初から無理」と決めつけてしまうと、選択肢を狭めてしまうことになります。実際には、工事の内容や範囲によって判断が分かれるため、まずは確認してみることが大切です。確認せずに諦めてしまうケースも少なくありません。確認すること自体に費用はかかりません。
賃貸と持ち家で、内窓の考え方はどう変わりますか?
持ち家の場合は所有者自身の判断で工事を決められますが、賃貸の場合は所有者や管理会社の承諾が前提になります。この「誰が判断するか」という違いが、賃貸で内窓を検討するときの一番のポイントです。
簡易的なDIY商品と、業者に依頼する内窓の違いは何ですか?
インターネット通販では、両面テープなどで手軽に取り付けられる簡易内窓キットが多く販売されています。一方、専門業者に依頼する内窓は、窓枠にビスで固定する本格的な製品が中心です。それぞれ特徴が異なるため、悩みの大きさに合わせて選ぶことが大切です。
| 比較項目 | 簡易内窓キット(DIY) | 専門業者による内窓設置 |
|---|---|---|
| 取り付け方法 | 両面テープなどで手軽に設置 | 窓枠にビスで固定 |
| 気密性・断熱性 | 製品により差がある | 窓枠に合わせて採寸するため気密性を確保しやすい |
| 原状回復 | 比較的しやすいことが多い | 製品・工法によって異なる |
| 向いている悩み | 手軽に試したい・費用を抑えたい | 結露・寒さ・防音をしっかり対策したい |
出典:一般的な内窓の取り付け方法の比較整理(2026年9月時点)。製品により条件は異なります。
「まず手軽に試してみたい」という場合はDIYキットも選択肢になりますが、「結露や寒さをしっかり対策したい」という場合は、専門業者による本格的な内窓のほうが、効果を実感しやすい傾向があります。
インターネット通販でよく見かけるのは、ポリカーボネート製の中空パネルをフレームにはめ込む簡易的な製品です。手軽に導入できる反面、ガラス製の内窓と比べて透明度や耐久性の面で違いがあることがあります。
DIYキットで気をつけたいこと
DIYキットは手軽さが魅力ですが、採寸のずれや取り付けの精度によって、期待した効果が得られないことがあります。また、賃貸だからといって必ずしも自由に貼り付けてよいわけではなく、両面テープの粘着剤が壁紙や窓枠を傷める可能性がある点にも注意が必要です。
「賃貸だから」という理由だけでDIYキットを選ぶのではなく、まずは所有者への確認を行い、そのうえでDIYと業者依頼のどちらが合うかを検討することをおすすめします。
大家さんや管理会社への確認は、どう進めればよいですか?
工事の内容を具体的に伝えることが、承諾を得やすくするポイントです。「既存の窓を壊さない」「退去時にどこまで原状回復できるか」という2点を中心に説明すると、判断してもらいやすくなります。
口頭だけでのやり取りは、後から「言った・言わない」になりやすいため、可能であればメールなど記録の残る形で確認しておくことをおすすめします。
伝えると判断してもらいやすい情報
工事を行う会社名、工事の概要(既存の窓枠を壊さないこと)、退去時にどこまで原状回復できるかという3点を伝えると、所有者や管理会社も判断しやすくなります。当社にご依頼いただく場合は、この説明に使える資料をお渡しすることも可能です。
管理会社によっては、指定の様式での申請を求められる場合もあります。事前にどのような書類が必要かを確認しておくと、やり取りがスムーズに進みます。当社にご相談いただければ、必要な情報を整理してお渡しすることも可能です。
マンションの管理規約は、どう確認すればよいですか?
内窓は専有部(部屋の内側)の工事にあたることが多いため、多くの場合は共用部の工事にはあたりません。ただし、管理規約によっては、専有部の工事であっても事前の届出を求めている場合があります。
01管理規約を確認する:「内装工事」「専有部の工事」に関する条項を確認します。
02管理組合・管理会社に相談する:届出が必要かどうか、事前に確認します。
03工事内容を具体的に説明する:既存の窓を壊さないことを伝えると、判断してもらいやすくなります。
04近隣への配慮を確認する:工事の音や作業時間について、管理規約に定めがないかも確認しておくと安心です。
分譲マンションと賃貸マンションでは、確認する相手が「管理組合」か「所有者・管理会社」かという違いがあります。ご自身の住まいがどちらにあたるかを整理したうえで、確認を進めることをおすすめします。
賃貸マンションの場合、所有者が管理会社に管理を委託しているケースも多く、窓口が複数に分かれて分かりにくいことがあります。契約書や重要事項説明書に記載された管理会社の連絡先を確認するところから始めるとスムーズです。
原状回復は、どこまで考えておけばよいですか?
退去時にどこまで元に戻す必要があるかは、契約内容と工事の方法によって異なります。窓枠に穴を開けるような固定方法か、比較的取り外しやすい方法かによっても、原状回復のしやすさは変わります。
工事を依頼する前に、退去時にどのような対応になるかを業者に確認しておくことで、後から想定外の費用や手間が発生することを防げます。見積りの段階でこの点を質問しておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。
原状回復にかかる費用を誰が負担するのかも、契約前に確認しておきたいポイントです。通常の使用による経年劣化と、工事によって生じた変化とでは、扱いが異なる場合があります。不明点は、契約前に所有者・管理会社・施工業者の三者で共有しておくと安心です。
退去時期が事前に分かっている場合は、その時期に合わせて工事の方法を選ぶという考え方もあります。長く住む予定であれば本格的な内窓、近い将来の退去が決まっていれば取り外しやすい方法、というように、住まう期間に応じた選び方も検討材料になります。ご相談の際に、今後の居住予定もあわせてお聞かせください。
賃貸で内窓を設置するメリットは何ですか?
持ち家と同様に、結露対策・寒さ対策・防音といった効果が期待できる点は変わりません。特に賃貸では、退去時の原状回復を考えると大掛かりな工事は難しいため、窓を壊さない内窓という工法は、比較的取り入れやすい選択肢のひとつです。
窓の断熱性能を高めた場合、6地域(関東〜九州)の戸建てでは、光熱費が年間およそ2.2〜2.7万円削減できると見込まれています(モデル住戸による試算・冷暖房を合算した年間の目安)。これは持ち家を前提とした試算ですが、窓まわりの対策が家計にも関わる規模であることを示す目安として参考にできます。
出典:日本サッシ協会 2025(当社シミュレーションページ掲載の試算・2026年9月確認)。
当社の進め方
住まうを想うでは、賃貸でのご相談についても、承諾を得るための説明資料の準備など、できる範囲でサポートしています。営業なし・代表直接対応・窓1ヶ所からという3つのお約束のもと、まずは状況をお伺いするところから始めます。
出典:当社USP「3つのお約束」(/usp/no-sales/・/usp/direct/・/usp/small-start/・2026年9月確認)。
石川県・富山県での賃貸事情
石川県南部・富山県西部にも、アパートやマンションなど多くの賃貸住宅があります。冬場の結露や寒さの悩みは持ち家と同様に発生するため、賃貸だからと諦める前に、まずは対応可能かどうかをご相談いただくことをおすすめします。
積雪の多い時期は、屋外と室内の温度差がより大きくなりやすく、賃貸住宅でも結露に悩まれる方が少なくありません。白山市を拠点に活動する当社では、こうした地域の事情もふまえてご案内しています。対応エリアかどうかも、あわせてご確認いただけます。
承諾が得られなかった場合は、どうすればよいですか?
所有者や管理会社の判断で、工事が難しいと言われることもあります。その場合でも、窓以外からできる対策や、退去時の負担が少ない方法について相談することは可能です。あきらめる前に、他の選択肢も含めてご相談ください。
賃貸での内窓検討チェック(5項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 検討の準備が進んでいる状態です。具体的な相談に進みやすい段階といえます。 |
| 2〜3個 | いくつか確認しておきたい点が残っています。所有者への相談から始めることをおすすめします。 |
| 4〜5個 | まずは情報整理から始める段階です。当社にご相談いただければ、進め方を一緒に整理できます。 |
賃貸での内窓設置について、よくいただくご質問は?
賃貸での内窓設置に関して、ご相談時によくいただく質問をまとめました。住まいの契約内容や管理規約によって変わる部分は、その旨を明記しています。
賃貸で内窓を設置すると、退去時にどうなりますか?
取り外して原状回復できる工事かどうかは、製品や取り付け方法によって異なります。ご相談の際に、退去時の対応も含めてご説明します。
大家さんや管理会社に何を伝えればよいですか?
設置したい窓の場所、工事の内容(既存の窓を壊さないこと)、退去時に元の状態へ戻せるかどうかを伝えると、判断してもらいやすくなります。当社の説明資料をお渡しすることも可能です。
マンションの規約で禁止されていることはありますか?
管理規約によって、共用部にあたる範囲や外観に影響する工事が制限されている場合があります。内窓は専有部の内側の工事にあたることが多いですが、事前の確認をおすすめします。
簡易的なDIY商品と、業者に頼む内窓は何が違いますか?
簡易的な製品は手軽に導入できる一方、気密性や断熱性能、耐久性は本格的な内窓製品と差があることがあります。どちらが合うかは、悩みの大きさや退去時の条件によって変わります。
承諾を得られなかった場合、他にできることはありますか?
窓自体への工事が難しい場合でも、カーテンの見直しや換気の工夫など、窓以外からできる対策についてもご相談いただけます。
分譲マンションを賃貸に出している場合はどうなりますか?
所有者様ご自身のご判断に加えて、管理組合の規約も確認いただく必要があります。入居者様が検討される場合は、まず所有者様への確認が必要です。
工事の説明のために、大家さんと直接話してもらえますか?
状況に応じて、工事内容を説明する資料の提供や、必要な場合のご説明について対応を検討します。まずはご相談内容をお聞かせください。
賃貸ならではの疑問は、所有者・管理会社との関係にも関わるデリケートな部分です。当社でも、伝え方や資料の準備についてご相談いただけます。入居者様ご自身とご家族の関係、あるいは複数世帯が関わる物件など、状況はさまざまですので、個別の事情に応じてご案内します。一人で判断せず、まずは状況を共有していただくことをおすすめします。
まずは何から始めればよいですか?
最初のステップは、所有者や管理会社への確認です。確認の進め方や説明の仕方に不安がある場合は、当社にもご相談いただけます。まずは今のお悩みと、賃貸か持ち家かをお伝えください。
「相談しても対応してもらえるか分からない」という段階でも、まずはお問い合わせください。賃貸であることを理由に断ることはなく、状況に応じてできる範囲をご案内します。窓の写真だけでも、判断の参考としてお送りいただけます。
窓断熱リフォームのページで、内窓の内容を確認する
窓断熱リフォームで対応できる内容と進め方をご案内しています。まずは内容を確認したい方はこちらから。
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