内窓のデメリットとは?知っておきたい5つの注意点と対策
内窓には断熱や結露対策、防音といったメリットがある一方で、検討する前に知っておきたいデメリットもあります。メリットだけを聞いて決めてしまうと、後から「思っていたのと違った」と感じることがあります。
この記事では、内窓の代表的なデメリットを整理し、それぞれにどう向き合えばよいかをあわせてご紹介します。良い面だけでなく、事前に知っておきたい点も含めて判断材料にしていただければと思います。費用面の考え方や、地域特有の事情もあわせてご紹介します。
作成者 中川 恭一(株式会社住まうを想う 代表取締役社長) プロフィール
作成日 2026年9月12日 最終更新日 2026年9月12日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約10分
内窓のデメリットには、どのようなものがありますか?
代表的なものとして、窓の開閉の手間が増える、掃除の負担が増える、部屋がやや狭く感じられる場合がある、費用がかかる、結露を完全にゼロにはできない、という5点が挙げられます。
これらは内窓という工法の性質上、避けられない部分です。ただし、事前に知っておくことで対処できる部分も多くあります。1つずつ整理していきます。
デメリットは「知らずに工事してから気づく」ことが一番の後悔につながります。逆にいえば、事前に知っておくだけで対処できることも多いのが、内窓のデメリットの特徴です。
窓の開閉の手間が増えるのは、どの程度ですか?
内窓を設置すると、既存の窓と内窓の2枚を開け閉めする必要があるため、単純に手間は増えます。換気や洗濯物干しで頻繁に窓を使う場合、この2度手間をどう感じるかは、人によって差があります。
| 場面 | 内窓設置前 | 内窓設置後 |
|---|---|---|
| 換気のとき | 窓を1回開閉 | 窓を2回開閉 |
| 洗濯物を干すとき | 窓を1回開閉 | 窓を2回開閉 |
| 来客時に急いで開けるとき | すぐ開けられる | 一手間増える |
出典:内窓設置による開閉動作の変化の一般的な整理(2026年9月時点)。
よく使う窓ほど、この手間を負担に感じやすくなります。普段あまり開閉しない窓から優先して設置するという進め方も、この負担を抑える一つの方法です。
一方で、リビングや寝室のように、断熱・防音の恩恵を強く感じたい部屋は、開閉の手間よりも快適さを優先したいという方が多いのも事実です。すべての窓に同じ基準で判断するのではなく、部屋ごとの使い方に合わせて優先順位をつけることをおすすめします。ご家族の生活動線を踏まえて考えると、より納得感のある選び方ができます。
開閉の手間を軽くする工夫
引き違い窓以外の開閉方式(すべり出し窓など)を選ぶことで、開閉の動作自体を少なくできる場合があります。また、日常的に開けない窓であれば、開閉のしやすさよりも気密性を優先した製品を選ぶという考え方もあります。
洗濯物を頻繁に干すベランダの窓など、開閉頻度が高い窓については、設置前に生活動線をお伝えいただくと、使い勝手を考慮した製品選びの参考にできます。毎日の動作だからこそ、事前のすり合わせが満足度に直結します。些細なことでも、気になる点は遠慮なくお伝えください。
掃除の負担は、どのくらい増えますか?
ガラスの枚数とサッシの数が2倍になるため、掃除する面積・箇所も増えます。特に既存の窓と内窓のあいだの隙間部分は、手やワイパーが届きにくく、お手入れがやや面倒に感じられることがあります。
この隙間にはほこりがたまりやすいため、月に一度程度、窓を開けて拭き取る習慣をつけておくと、汚れをためずに済みます。製品によっては、内窓を大きく開放できる構造のものもあり、掃除のしやすさで選ぶことも可能です。
掃除の負担は、窓の枚数が増える以上、完全になくすことはできません。ただし、こまめな拭き取りを習慣にしてしまえば、大掃除のような負担にはなりにくいものです。窓拭き用のワイパーなど、隙間に届きやすい道具を用意しておくと、日々のお手入れが楽になります。
掃除の頻度に不安がある場合は、内窓を大きく開放できる製品や、拭き取りやすいレール形状の製品を選ぶことで、負担を軽減できることがあります。見積りの際にお手入れのしやすさを重視したいとお伝えいただければ、それに合わせた製品をご提案します。
部屋が狭くなることはありますか?
内窓を設置するには、既存の窓枠に一定の奥行き(有効幅)が必要です。奥行きが足りない場合は「ふかし枠」という部材で窓枠を室内側に少し突き出す必要があり、その分、部屋がわずかに狭く感じられることがあります。
カーテンやブラインドが内窓に干渉し、取り付け位置の変更が必要になるケースもあります。これらはいずれも、現地確認の段階で採寸すれば事前に把握できる内容です。工事が始まってから気づくのではなく、見積りの段階で疑問点をすべて確認しておくことが、後悔を防ぐ一番の近道です。
狭さが気になる場合の考え方
圧迫感が気になる場合は、家じゅうすべてに内窓を設置するのではなく、特に悩みが大きい窓や部屋に絞って設置するという選び方もできます。窓1ヶ所から試してみて、印象を確かめてから範囲を広げる進め方も現実的です。実際に設置した窓を見てから、他の部屋への設置を判断するという流れも選べます。
費用面のデメリットはどう考えればよいですか?
内窓は既存の窓を壊さない工事とはいえ、当然費用がかかります。家じゅうの窓にまとめて設置しようとすると、それなりの初期費用になります。
窓の断熱性能を高めた場合、6地域(関東〜九州)の戸建てでは、光熱費が年間およそ2.2〜2.7万円削減できると見込まれています(モデル住戸による試算・冷暖房を合算した年間の目安)。これは効果を保証する数値ではありませんが、初期費用を検討する際の一つの参考にできます。
出典:日本サッシ協会 2025(当社シミュレーションページ掲載の試算・2026年9月確認)。
また、制度の要件に合う工事であれば補助金を活用できる場合があり、初期費用の負担を抑えられる可能性があります。補助額や条件は年度ごとに変わるため、ご相談の際に最新情報とあわせてご案内します。
費用の負担を抑える考え方
家じゅうすべての窓に一度に設置するのではなく、悩みが大きい窓から段階的に進める方法もあります。窓1ヶ所からでも相談できるため、まずは一番気になる部屋だけで初期費用を試算してみることもできます。予算に応じて範囲を調整できるのは、内窓という工法の柔軟さのひとつです。一度にまとめて工事するより総額は抑えられる一方、複数回に分けると工事のたびに準備の手間がかかる点は考慮が必要です。
結露は完全になくなりますか?
完全にゼロにはできません。内窓は結露が発生しやすい条件(温度差)を和らげる工事であり、室内の湿度が非常に高い場合や、換気が極端に不足している場合は、内窓だけでは結露を防ぎきれないことがあります。
特に、洗濯物の室内干しが多い、加湿器を強く使っている、というご家庭では、内窓の設置とあわせて換気の見直しもおすすめしています。結露対策は、窓の対策と室内の湿度管理の両輪で考えると効果を実感しやすくなります。
「内窓をつければ結露が完全になくなる」という誤解が、後悔につながる典型的なパターンです。正しくは「結露が発生しやすい条件を和らげる」工事であるという理解のもとで検討していただくことが、満足度にもつながります。換気扇の使い方や室内干しの場所を少し見直すだけでも、結露の出方が変わることがあります。
デメリットを踏まえて、どう判断すればよいですか?
5つのデメリットのうち、どれがご自身にとって負担が大きいかを整理すると、判断がしやすくなります。すべてを完璧に解消する必要はなく、優先したい悩み(結露・寒さ・防音など)とのバランスで考えることが大切です。
デメリットの気になり度セルフチェック(5項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | デメリットの影響を受けにくい条件です。メリットを重視して検討を進めやすい状態といえます。 |
| 2〜3個 | いくつかの点で工夫が必要です。窓の選び方や範囲を相談しながら決めることをおすすめします。 |
| 4〜5個 | デメリットが気になりやすい状態です。無理に進めず、まずは相談だけしてみるのも一つの方法です。 |
当社の進め方
住まうを想うでは、メリットだけでなくデメリットも正直にお伝えしたうえで、必要な工事だけをご提案しています。営業なし・代表直接対応・窓1ヶ所からという3つのお約束のもと、契約を急かすことはありません。
「デメリットのほうが気になる」という結論になっても、相談したこと自体が無駄になることはありません。窓以外の対策も含めて、率直にお話しします。
営業担当と現場担当が分かれている会社では、最初に聞いた説明と現場での説明が食い違うことがあります。当社は最初の相談から工事まで代表が一貫して対応するため、デメリットの伝え方も含めて一貫した説明を受けていただけます。
出典:当社USP「3つのお約束」(/usp/no-sales/・/usp/direct/・/usp/small-start/・2026年9月確認)。
石川県・富山県での判断のポイント
冬に温度差が生まれやすい石川県・富山県では、結露や寒さのデメリット(悩み)を解消する効果を実感しやすい環境である一方、雪の多い時期は開閉の手間がより負担に感じられることもあります。地域の気候もふまえてご相談いただくと、より現実的な判断がしやすくなります。
白山市を拠点に石川県南部・富山県西部で活動する当社では、積雪や湿度といった地域特有の条件もふまえたうえで、デメリットの伝え方も含めてご説明しています。他地域の一般論だけでなく、地域の実情に合わせたご案内を心がけています。
内窓のデメリットについて、よくいただくご質問は?
デメリットに関して、ご相談時によくいただく質問をまとめました。一般的な内窓の特性にもとづく内容で、住宅の条件によって変わる部分は明記しています。
デメリットが気になりますが、それでも内窓はおすすめですか?
デメリットとメリットの両方を知ったうえで、ご自身の悩みに合っているかどうかで判断いただくのがよいと考えています。当社では両方を正直にお伝えしたうえで、必要な工事だけをご提案します。
開閉の手間を減らす方法はありますか?
普段あまり開閉しない窓から優先して設置する、引き違い窓以外の開閉方式を選ぶ、といった工夫で手間を抑えられる場合があります。ご相談の際に窓の使い方も教えてください。
部屋が狭くなるのが心配です。事前に確認できますか?
はい。現地確認の際に、窓枠の有効幅を採寸し、部屋への影響をお伝えします。ふかし枠が必要な場合も、事前にご説明したうえで進めます。
掃除の手間を減らす工夫はありますか?
製品によっては、内窓を大きく開放できるものや、お手入れのしやすさに配慮した構造のものがあります。掃除のしやすさを重視したい場合は、見積りの際にお伝えください。
デメリットのほうが大きいと感じたら、どうすればよいですか?
無理に工事を進める必要はありません。相談だけで終えていただいても構いませんし、窓以外の対策(カーテンや換気の見直し等)についてもお話しできます。
一部屋だけ試して、様子を見てから決めることはできますか?
はい。窓1ヶ所や一部屋だけから始めて、実際の使い心地を確かめてから、他の窓への設置を検討するという進め方も可能です。無理に一度で決める必要はありません。
デメリットについて、施工会社によって説明の仕方が違うのはなぜですか?
会社によって重視する説明のポイントが異なることがあります。当社では、メリットとデメリットの両方を同じ熱量でお伝えすることを大切にしています。
デメリットに関する質問の多くは、「事前に知っていれば対処できたのに」という後悔から生まれています。契約前にこの記事の内容を確認しておくだけでも、後悔を防ぐ効果が期待できます。ここに載っていない疑問がある場合も、遠慮なくお尋ねください。
まずは何を確認すればよいですか?
ご自身にとってどのデメリットが特に気になるかを、チェックリストで整理してみてください。判断に迷う場合は、契約を前提にしないご相談も可能です。メリットとデメリットの両方を知ったうえで、納得して決めていただくことを大切にしています。
窓の写真を送っていただければ、デメリットが出やすい条件に当てはまるかどうかも、ある程度お伝えすることができます。まずは気軽な質問からでも構いませんので、お問い合わせください。契約を急かすことは一切ありませんので、ご安心ください。
窓断熱リフォームのページで、工事の内容を確認する
窓断熱リフォームで対応できる内容と進め方をご案内しています。まずは内容を確認したい方はこちらから。
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