内窓をつけても結露がそれでも出る理由と4つの対策を解説
内窓を設置したのに、「まだ窓まわりに結露が出る」と感じる方からご相談をいただくことがあります。内窓には結露を抑える効果が期待できますが、条件によっては結露が残ることもあります。
この記事では、内窓を設置しても結露が出てしまう主な原因と、それぞれの対策の考え方を整理してご紹介します。「内窓は効果がないのでは」と不安に思う前に、原因を知ることが大切です。
結露はゼロを目指すものというより、原因を1つずつ減らしていくことで改善していくものと捉えると、対策の見通しが立てやすくなります。窓の性能だけでなく、生活習慣とあわせて見直すことがポイントです。
作成者 中川 恭一(株式会社住まうを想う 代表取締役社長) プロフィール
作成日 2026年9月19日 最終更新日 2026年9月19日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約10分
内窓をつけても結露が出ることはありますか?
内窓を設置すると、既存の窓とのあいだに空気の層ができ、室内側の窓面が冷えにくくなることで、結露を抑える効果が期待できます。ただし、これは「結露がゼロになる」という意味ではありません。窓面の温度が上がりやすくなる、という仕組みの理解が出発点になります。
室内の湿度が高い状態が続いたり、換気が不足していたりすると、内窓を設置していても結露が出ることがあります。結露は、窓の性能だけでなく、室内の湿度・温度・換気のバランスによって左右されるためです。窓だけを見直しても、生活習慣が変わらなければ結露が残ることもあります。
「内窓をつけたのに結露が出る=効果がない」と結論づける前に、まずはどのような条件で結露が出ているかを確認することが、対策への近道になります。時間帯や天候によって出方が変わることもあります。
結露が残ってしまう主な原因は?
内窓を設置したあとも結露が残る場合、いくつかの原因が重なっていることが多くあります。代表的な原因を整理しました。
01室内の湿度が高い(洗濯物の室内干し、加湿器の使用など)
02内窓と外窓のあいだの換気が不足している
03内窓のサッシまわりに隙間が残っている
04暖房の当たり方にムラがあり、窓面の温度が下がりやすい
室内の湿度が高いとどうなりますか?
洗濯物の室内干しや加湿器の使用、キッチンでの調理など、日常生活の中で室内の湿度は上がりやすくなります。湿度が高い状態が続くと、内窓があっても窓面で水滴ができやすくなります。特に冬場は洗濯物を室内で乾かす家庭も多く、無意識に湿度を上げていることがあります。
特に冬場は、暖房で室温を上げるほど空気中に含める水蒸気の量が増えるため、同じ湿度でも結露しやすい条件が整いやすくなります。換気とのバランスを意識することが対策の基本になります。暖房と換気を両立させる工夫が、結露対策の鍵になります。
サッシまわりの隙間があるとどうなりますか?
内窓のサッシと壁・窓枠のあいだにわずかな隙間が残っていると、そこから外気が入り込み、内窓と外窓のあいだの空気層の温度が安定しにくくなることがあります。
施工直後は隙間がなくても、経年でパッキンが劣化し、隙間が生まれることもあります。気になる場合は、施工箇所の状態をあらためて確認させていただくことも可能です。
暖房の当たり方にムラがあるとどうなりますか?
部屋の中で暖かい空気が均一に行き渡らず、窓の近くだけ温度が低いままになっていると、その部分だけ結露が出やすくなります。特に、窓から離れた場所に暖房器具を置いている場合に起こりやすい現象です。広い部屋やリビングで起こりやすい傾向があります。
サーキュレーターや扇風機で室内の空気を軽く循環させるだけでも、窓まわりの温度のムラを和らげやすくなります。大掛かりな対策をしなくても、日々の工夫で変化が出ることもあります。
原因別の対策は、どう考えればよいですか?
結露の原因ごとに、対策の考え方は異なります。まずは自宅の状況がどの原因に当てはまりそうかを確認してみてください。
| 原因 | 対策の考え方 |
|---|---|
| 室内の湿度が高い | 換気の回数を増やす、除湿機や換気扇を活用する |
| 内窓と外窓の間の換気不足 | 晴れた日中は内窓を少し開けて空気を入れ替える |
| サッシまわりの隙間 | 施工状態を確認し、必要に応じて調整を相談する |
| 暖房の当たり方にムラがある | サーキュレーターなどで室内の空気を循環させる |
出典:一般的な結露対策の考え方の整理(2026年9月時点)。効果の感じ方は住宅の条件によって異なります。
複数の原因が重なっている場合は、1つずつ対策を試しながら様子を見ていただくのがおすすめです。すべてを一度に変えるよりも、変化が分かりやすくなります。
結露を放置すると、どんな影響がありますか?
結露を放置すると、窓まわりのカビの発生や、木製の窓枠・カーテンの傷みにつながることがあります。カビは見た目の問題だけでなく、アレルギーなど健康面が気になる方もいらっしゃいます。
毎朝の結露拭きが習慣になっている方も多いですが、拭き取りだけでは根本的な原因は解決していないため、同じことの繰り返しになりがちです。原因を1つずつ減らしていくことで、拭き取りの手間そのものを減らしていくことができます。
「結露はある程度仕方がないもの」と諦めている方も多いですが、原因を整理すると対策できる部分が見つかることもあります。気になる場合は、一度状況を整理してみることをおすすめします。
内窓と外窓のあいだの換気は、どうすればよいですか?
内窓を設置すると、既存の窓とのあいだに空気の層ができますが、この空気層の換気が不足していると、湿気がこもって結露が発生することがあります。
毎日でなくても、晴れた日に数分程度、内窓を開けて空気を入れ替えるだけでも違いが出やすいとされています。生活の負担にならない範囲で取り入れていただくのがおすすめです。忙しい時期は無理に毎日行う必要はありません。
ガラスのグレードで結露対策は変わりますか?
内窓のガラスのグレード(単板・一般複層・Low-E複層)によっても、結露対策の効果は変わってきます。グレードが上がるほど、窓面の温度が下がりにくくなるため、結露を抑えやすい傾向にあります。
ただし、ガラスのグレードだけで結露を完全に防げるわけではありません。室内の湿度や換気の状態とあわせて考えることが大切です。グレードの選び方については、窓断熱リフォームのページでもあわせてご案内しています。
すでに単板ガラスの内窓を設置していて結露が気になる場合は、ガラス部分のみをLow-Eガラスなどの上位グレードに交換できることもあります。既存の内窓の状態を確認のうえ、可能かどうかをお伝えします。
施工後、結露はどれくらいで改善しますか?
内窓を設置した直後から効果を実感される方もいれば、数週間ほど生活してから「以前より楽になった」と感じる方もいます。結露の改善は、天候や室内の湿度状況によっても左右されるため、一律に「何日で改善する」とは言い切れません。
特に、設置直後の季節が梅雨時や真冬など湿度・温度差が大きい時期だと、効果を実感しやすい一方で、まだ結露が残ることもあります。一冬を通して様子を見ていただくと、変化が分かりやすくなる場合もあります。
「思ったほど変わらない」と感じた場合も、すぐに「効果がない」と判断せず、まずは湿度・換気の状況とあわせて確認していただくことをおすすめしています。ご相談いただければ、状況に応じた対策を一緒に考えます。
石川県・富山県で結露対策を考えるときのポイントは?
冬に日本海側特有の湿った空気が入りやすい石川県・富山県では、結露が起きやすい環境といえます。積雪の多い時期は特に、室内外の温度差が大きくなりやすい傾向にあります。
白山市を拠点に活動する当社では、地域の気候をふまえたうえで、結露対策のご相談に対応しています。すでに内窓を設置されている方の追加相談も承っています。
積雪の多い時期は、除雪などで窓の近くの作業が増えることもあり、窓まわりの状態を確認する機会にもなります。気になる点があれば、あわせてご相談ください。
壁や床の断熱もあわせて結露対策になりますか?
結露は窓だけで起こるものではなく、壁や床の表面温度が低いと、そこにも結露が生まれることがあります。特に、窓周辺の壁や押し入れの中など、空気が動きにくい場所は注意が必要です。
窓の内窓化とあわせて、床や壁の断熱を検討すると、部屋全体の温度ムラが和らぎ、結露対策としてもより効果的になることがあります。「まるごと断熱」では、こうした部屋全体の対策もあわせてご提案しています。
まるごと断熱のページや一部屋断熱のページでは、窓以外もあわせた断熱対策の内容をご案内しています。結露が特に気になる部屋から、優先的に検討することも可能です。
結露の原因を切り分けるには、どんな手順で確認すればよいですか?
結露が出ている時間帯・場所・室内の状況を順番に確認していくと、原因を絞り込みやすくなります。焦って全部を一度に見直す必要はありません。
複数の原因が絡み合っている場合は、1つの対策だけで劇的に変わるとは限りません。焦らず、順番に見直していくことをおすすめします。自分での確認が難しい場合は、現地でご一緒に確認することもできます。
自宅の結露の原因を確認するには?
以下のチェックで、ご自宅の結露の原因になりやすい要素の目安を確認できます。判断材料としてご活用ください。心当たりのある項目から見直してみると、対策の優先順位が見えてきます。
結露原因チェック(5項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 結露の原因は限定的かもしれません。窓の性能面から確認するとよいでしょう。 |
| 2〜3個 | 複数の原因が重なっている可能性があります。換気と湿度管理から見直してみてください。 |
| 4〜5個 | 生活習慣による影響が大きい可能性があります。対策と合わせて現地確認もおすすめします。 |
内窓と結露について、よくいただくご質問は?
内窓と結露に関して、ご相談時によくいただく質問をまとめました。一般的な特性にもとづく内容で、住宅の条件によって変わる部分は明記しています。
内窓をつければ、結露は完全になくなりますか?
完全になくなるわけではありません。多くの場合は大きく改善しますが、室内の湿度や換気の状態によっては、結露が残ることがあります。
内窓と外窓のあいだの空気層に結露が出ることはありますか?
はい。内窓と外窓のあいだの換気が不足していると、この空気層の中で結露が発生することがあります。定期的な換気が対策になります。
内窓を閉めっぱなしにすると結露しやすくなりますか?
内窓と外窓のあいだの空気が動かない状態が続くと、湿気がこもりやすくなることがあります。日中は少し開けて換気することをおすすめします。
加湿器を使っている部屋は、内窓があっても結露しますか?
加湿器で室内の湿度が高い状態が続くと、内窓があっても結露が出ることがあります。湿度を適切な範囲に保つことも、あわせて意識していただくとよい対策です。
内窓のグレードを上げれば、結露は出にくくなりますか?
ガラスのグレードを上げることで、結露対策の効果を高めやすくなる傾向はあります。ただし、換気や湿度管理も含めて総合的に考えることが大切です。
結露が出やすい部屋と出にくい部屋の違いは何ですか?
洗濯物を室内干ししている部屋や、火を使う機会の多いキッチンに近い部屋は、湿度が上がりやすく結露が出やすい傾向にあります。
施工後にまだ結露が気になる場合、相談できますか?
はい。施工後に気になる点があれば、遠慮なくご相談ください。状況を確認したうえで、原因に応じた対策をご案内します。
結露の悩みは、原因が1つとは限りません。気になる場合は、状況を詳しくお伺いしたうえでご案内します。
当社の進め方
住まうを想うでは、結露のご相談をいただいた際に、窓の状態だけでなく、室内の湿度や換気の状況もあわせてお伺いしています。営業なし・代表直接対応という3つのお約束のもと、窓の工事だけで解決しない場合は、生活面での対策もあわせてご案内します。
同じ担当者に一貫してご相談いただけるため、施工後に気になる点が出てきた場合も、状況を分かっている担当者に安心してご相談いただけます。
出典:当社USP「3つのお約束」(/usp/no-sales/・/usp/direct/・/usp/small-start/・2026年9月確認)。
まずは何を確認すればよいですか?
結露が気になる窓の場所と、いつ頃・どんな条件で目立つかを教えてください。現地確認のうえ、原因に応じた対策をご提案します。すでに内窓を設置している方のご相談も承っています。拭き取りの手間を減らしたい、という段階でのご相談も歓迎です。
窓の結露対策のページで、対策の考え方を確認する
結露が起きる仕組みと対策の考え方をご案内しています。まずは内容を確認したい方はこちらから。
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