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内窓のLow-Eガラスは本当に必要?選び方と判断基準を解説

内窓のLow-Eガラスは本当に必要?選び方と判断基準を解説

内窓の見積りを取ると、「Low-Eガラス」という選択肢が出てくることがあります。一般的な複層ガラスより費用が上がる分、「本当に必要なのか」「一般複層ガラスとの違いがよく分からない」と迷われる方は少なくありません。

この記事では、Low-Eガラスと一般複層ガラスの違い、そしてご自宅にとってLow-Eガラスが必要かどうかを判断するための考え方を整理してご紹介します。断熱タイプと遮熱タイプの違いもあわせて解説します。

「とりあえず一番良いものを」という選び方ではなく、悩みの内容と予算に見合った選び方をしていただけるよう、判断材料を分かりやすくお伝えします。

作成者 中川 恭一(株式会社住まうを想う 代表取締役社長) プロフィール

作成日 2026年9月18日 最終更新日 2026年9月18日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約10分

Low-Eガラスとは、どのようなガラスですか?

Low-Eガラスは、複層ガラスの一方のガラス表面に、特殊な金属膜をコーティングしたものです。「Low-E」は「Low Emissivity(低放射)」の略で、熱を伝えにくくする性質を持つ膜という意味があります。名称だけではイメージしづらい製品ですが、仕組みを知ると違いが分かりやすくなります。

一般的な複層ガラスも、2枚のガラスのあいだの空気層によってある程度の断熱効果がありますが、Low-Eガラスはこの金属膜によってさらに熱の出入りを抑えることができるとされています。見た目はほぼ同じでも、内部の仕様には違いがあります。

コーティングは2枚のガラスのあいだに封入されているため、室内側の見た目や手触りが大きく変わることはありません。透明感を保ちながら性能を高められる点が特徴で、生活の見た目を変えずに機能だけを高めたい方に向いた選択肢です。

単板ガラス・一般複層ガラス・Low-E複層ガラスの断熱性能の傾向を横棒で示す図 図0 ガラスの種類による断熱性能の目安 Low-E複層ガラス 高い 一般複層ガラス 中程度 単板ガラス 低い コーティングが加わる分、Low-E複層ガラスが最も高い断熱性能を期待できる傾向にあります。 実際の効果は製品や住宅の条件によって異なります。 出典:一般的なガラス種別の性能傾向の整理(2026年9月時点)

一般複層ガラスとLow-Eガラス、効果の違いを整理すると?

観点 一般複層ガラス Low-E複層ガラス(断熱タイプ)
断熱(冬)空気層で熱を伝えにくくする金属膜が加わりさらに熱を伝えにくくする
結露対策室内側の面が冷えにくいより冷えにくく、対策効果を期待しやすい
夏の暑さ対策一定の効果ありタイプにより遮熱重視も選べる
費用比較的抑えやすい一般複層ガラスより上がる傾向

出典:一般的なガラス構造による性能特性の整理(2026年9月時点)。効果の感じ方は住宅の条件によって異なります。

表のとおり、Low-Eガラスは一般複層ガラスの効果を土台にして、さらに一段階性能を高めたものと捉えると分かりやすくなります。どちらも単板ガラスに比べれば十分な断熱効果が期待できるため、「必ずLow-Eでなければならない」というわけではありません。

内窓のLow-Eガラスは、本当に必要ですか?

結論から言うと、「すべての方に必須」というわけではありません。一般複層ガラスでも、単板ガラスに比べれば十分な断熱・結露対策の効果が期待できます。Low-Eガラスは、そこからさらに一段階効果を高めたい方に向いている選択肢です。

迷ったときは、遠慮なくご相談ください。たとえば、「結露が特にひどい」「冬の底冷えが強い」「日当たりの悪い北向きの部屋」といった条件が重なる場合は、Low-Eガラスによる効果の差を実感しやすいとされています。逆に、悩みがそれほど大きくない場合は、一般複層ガラスでも十分満足いただけることが多くあります。見積書に両方の選択肢を並べてお見せすることもできます。

「高いほうが安心」という考え方だけで選ぶのではなく、ご自宅の状況と悩みの大きさに見合ったグレードを選ぶことが、費用対効果の面でも合理的です。

こんな場合はLow-Eガラスの検討をおすすめします

特に、次のような条件に当てはまる場合は、Low-Eガラスによる効果の違いを実感しやすいとされています。

01結露が毎年ひどく、窓まわりのカビや傷みが気になっている

02冬になると特定の部屋だけ底冷えが強い

03北向き・日当たりの悪い部屋の窓を対象にしている

04一度の工事でしっかり対策したいと考えている

遮熱タイプと断熱タイプ、どちらを選べばよいですか?

Low-Eガラスには、金属膜をコーティングする位置によって「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」の2種類があります。どちらを選ぶかによって、得意とする効果の方向性が変わります。

断熱タイプと遮熱タイプのLow-Eガラスの特徴を対比して示す図 図1 断熱タイプと遮熱タイプの違い 断熱タイプ 遮熱タイプ 冬の暖かさを逃がしにくい 日射熱はやや取り込みやすい 北向きの部屋や寒冷地向き 冬の底冷え対策を重視する方に 夏の日射熱を抑えやすい 冬の暖かさの取り込みはやや少ない 南向き・西向きの部屋向き 夏の暑さ対策を重視する方に どちらが向いているかは、部屋の方角と、重視したい季節によって変わります。 出典:一般的なLow-Eガラスの分類の整理(2026年9月時点)

石川県・富山県のように冬の寒さが厳しい地域では、断熱タイプが選ばれる傾向にありますが、南向きの部屋で夏の暑さも気になる場合は遮熱タイプが向いていることもあります。窓ごとに使い分けることも可能で、リビングは遮熱タイプ、寝室は断熱タイプ、といった組み合わせもご提案できます。

迷ったときの考え方

1つの住宅の中でも、部屋ごとに方角や悩みが異なる場合は、窓ごとに断熱タイプと遮熱タイプを使い分けることもできます。全ての窓を同じタイプにそろえる必要はありません。

方角がはっきりしない部屋や、季節によって悩みが変わる部屋については、断熱タイプ・遮熱タイプのどちらを選んでも大きく損をすることは少ないとされています。迷った場合は、現地で日当たりの状態を確認しながらご提案します。

Low-Eガラスにすると、費用はどれくらい変わりますか?

一般複層ガラスからLow-E複層ガラスに変更すると、製品費用は上がる傾向にあります。具体的な金額は窓のサイズや製品によって異なるため、現地確認のうえでお見積りする形になります。

費用を抑えたい場合は、特に悩みの大きい窓だけをLow-Eガラスにし、その他の窓は一般複層ガラスにする、という組み合わせも選べます。全ての窓を同じグレードにそろえる必要はありません。窓1ヶ所からでも工事に対応しているため、段階的に進めることもできます。

補助金の対象になる製品もあるため、グレードによっては費用負担を抑えられる可能性もあります。制度の要件は年度ごとに変わるため、検討時に最新情報とあわせてご案内します。

石川県・富山県の気候では、どう考えればよいですか?

冬の冷え込みが厳しい石川県・富山県では、断熱タイプのLow-Eガラスによる効果を実感しやすい環境といえます。特に日本海側特有の湿った空気が入りやすい時期は、結露対策としての効果も期待しやすくなります。

白山市を拠点に活動する当社では、地域の気候をふまえたうえで、タイプ選びも含めたガラスのグレードについてご相談いただけます。すべての部屋にLow-Eガラスを入れる必要はなく、優先順位をつけながら進めることも可能です。積雪の多い時期の冷え込みについても、現地の状況をふまえてご案内します。

寒さ対策のページや簡易診断もあわせてご覧いただくと、ご自宅に合った進め方を確認しやすくなります。

サッシの種類によって、選べるガラスは変わりますか?

内窓のサッシは主に樹脂製とアルミ製がありますが、どちらのサッシでも一般複層ガラス・Low-E複層ガラスのいずれも組み合わせて選ぶことができます。サッシの素材とガラスの種類は、それぞれ独立して選べる組み合わせです。

ただし、サッシ自体の断熱性能もあわせて考えると、樹脂製サッシとLow-Eガラスを組み合わせることで、より高い断熱効果を狙う選び方もあります。悩みの大きさに応じて、サッシとガラスの両方から検討することができます。

見積りの際に、サッシとガラスの組み合わせによって費用と効果がどう変わるかをあわせてご説明しますので、一つひとつの違いを納得しながら決めていただけます。

Low-Eガラスにするかどうかは、どんな手順で決めればよいですか?

窓の方角を確認し、悩みの内容を整理し、予算とのバランスを見てガラスのグレードとタイプを選ぶという手順で進めると、納得感のある選び方ができます。

窓の方角確認からガラスタイプ選定までの4つの手順を示す図 図2 Low-Eガラスを選ぶ4つの手順 STEP 1 窓の方角を確認 北向きか 南向きかを見る STEP 2 悩みを整理 結露・寒さ・暑さの どれが中心か STEP 3 予算を確認 出せる範囲を 整理する STEP 4 タイプを選ぶ 断熱タイプか 遮熱タイプか この順で進めると、費用対効果のバランスが取れた選択がしやすくなります。 実際の製品選定は現地確認のうえでご提案します。 出典:一般的な選び方の進め方の整理(2026年9月時点)

「とりあえず全部の窓をLow-Eガラスにする」という決め方ではなく、窓ごとの方角と悩みの大きさを踏まえて優先順位をつけることで、限られた予算でも効果を実感しやすい選び方になります。リビングなど滞在時間の長い部屋から優先する、という考え方も一つの目安です。

他の断熱対策とあわせて検討したほうがよいですか?

Low-Eガラスの効果は、内窓を設置すること自体の効果と組み合わさって発揮されます。既存の窓とのあいだにできる空気層に加えて、内窓のガラス自体がLow-E仕様であれば、断熱性能をさらに高めやすい構成になります。

床や壁の断熱、他の部屋の窓リフォームとあわせて検討すると、家全体としての効果を実感しやすくなります。「まるごと断熱」を検討されている場合は、部屋ごとのガラスタイプの使い分けも含めてご提案できます。

一部屋だけを先に試したい方、家全体の断熱を一度に整えたい方、どちらのご希望にも対応しています。まずは気になる部屋からご相談いただくことも可能です。

一部屋断熱のページやまるごと断熱のページでは、ガラス選びも含めた工事内容の全体像をご案内しています。

自分に必要かどうかを確認するには?

以下のチェックで、Low-Eガラスがご自宅に向いているかどうかの目安を確認できます。判断材料としてご活用ください。

Low-Eガラス要否チェック(5項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個一般複層ガラスでも十分対応できる可能性があります。まずはご相談ください。
2〜3個Low-Eガラスの検討をおすすめします。窓ごとの使い分けもご提案できます。
4〜5個Low-Eガラス(断熱タイプ)が特に向いている可能性があります。現地確認で具体的にご案内します。

Low-Eガラスについて、よくいただくご質問は?

Low-Eガラスに関して、ご相談時によくいただく質問をまとめました。一般的な性能特性にもとづく内容で、住宅の条件によって変わる部分は明記しています。

Low-Eガラスは、必ず選ばないといけないのですか?
いいえ、必須ではありません。悩みの内容や予算に応じて、一般複層ガラスとのどちらが適しているかをご提案します。予算が限られる場合は、まず一般複層ガラスから始めるという選び方もできます。

Low-Eガラスにすると、見た目は変わりますか?
透明感はほとんど変わりません。ただし、光の反射のしかたがわずかに変わることがあり、見る角度によってはうっすらとした色味を感じる場合があります。

遮熱タイプと断熱タイプ、後から変更できますか?
ガラス自体の交換が必要になるため、一度設置した後の変更は工事になります。設置前に、どちらのタイプが向いているかをよくご相談ください。

Low-Eガラスは劣化しますか?
コーティングは2枚のガラスのあいだに封入されているため、室内側の面が直接摩耗することは基本的にありません。製品の保証内容については設置時にご案内します。

一般複層ガラスとLow-E複層ガラスの費用差はどれくらいですか?
製品や窓のサイズによって異なるため、現地確認のうえでお見積りする形になります。窓ごとにグレードを分けることも可能です。

すでに一般複層ガラスの内窓がありますが、Low-Eに交換できますか?
ガラス部分のみの交換で対応できる場合があります。既存の内窓の状態を確認のうえ、可能かどうかをお伝えします。

北向きの部屋でもLow-Eガラスは効果がありますか?
北向きの部屋は日射による恩恵が少ないため、断熱重視のLow-Eガラスとの相性がよいとされています。方角に応じたタイプの選び方もご相談いただけます。

ガラスのタイプによる違いは、カタログの表記だけでは判断しづらい部分です。疑問があれば、遠慮なくご相談ください。実物を見ながらの説明も可能です。

当社の進め方

住まうを想うでは、現地確認の際に窓の方角と悩みの内容をお伺いし、一般複層ガラスとLow-Eガラスのどちらが適しているか、断熱タイプと遮熱タイプのどちらが向いているかを含めてご提案しています。

営業なし・代表直接対応という3つのお約束のもと、必要以上に高いグレードを勧めることはありません。予算に応じて、窓ごとにグレードを使い分けるご提案も可能です。同じ担当者に一貫して質問できる安心感があります。

出典:当社USP「3つのお約束」(/usp/no-sales/・/usp/direct/・/usp/small-start/・2026年9月確認)。

まずは何を確認すればよいですか?

気になる窓の方角と、特に悩んでいる内容(結露・寒さ・費用のどれを重視するか)を教えてください。現地確認のうえ、一般複層ガラスとLow-Eガラスのどちらが適しているかをご提案します。カタログの型番だけでは分かりにくい部分も、実物を見ながらご説明します。

窓断熱リフォームのページで、工事の内容を確認する

窓断熱リフォームで対応できる内容と進め方をご案内しています。まずは内容を確認したい方はこちらから。

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